フラッシュ光量の安定化
口腔撮影をする上でポイントとなるフラッシュ光量の安定化についてのご説明
撮影明度/フラッシュ光量について
弊社フラッシュの発光量(画像の明暗)について、ご使用いただいている先生方より一部次のようなお問い合わせ、ご指摘を頂きました。
- 明るく撮れたり、暗く撮れたりする
- アルカリ電池では明るく、ニッケル充電池では若干暗く撮れる
- ニッケル充電池を充電しても暗く撮れるようになった
以上、1〜3のご指摘順にその原因と対策をご案内いたします。
撮影明度/原因と対策について
- フラッシュが発光するには発光するためのチャージ時間が必要です。フラッシュコントローラーのチャージランプ(橙)が点灯した直後はフル充電ではありません。フル充電後(5秒以上経過)にシャッターを切れば常時同じ明度の撮影が可能です(ただし電池が消耗してくるとチャージ時間も延びます)。
- アルカリ電池は4本で6V、ニッケル充電池は4本で4.8Vとアルカリに比べて1.2V低電圧のため発光量も低減しますが、持続力が非常に優れています。
なお、発光量のわずかな低減でも“フィルムカメラに比べてダイナミックレンジが非常に狭いデジタルカメラ”は撮影明度に影響を受けやすいため、暗めの時は絞り値(F)を1〜2段下げてください(絞りを開く)。
- ニッケル充電池特有の「蓄電残量を使い切らない内の追いかけ充電」をすると、フル充電できないため、発光量が低下します(メモリー効果)。時々放電器等で完全放電をすると光量が戻って安定し長持ちします。
また、アルカリ電池は使用直後から消耗するに従って徐々に電圧が降下して発光量が減少し、撮影明度も徐々に暗くなるためフラッシュ光量が安定せず、お奨め致しかねます。
- 3のメモリー効果を解消した「充電池セットeneloop」がサンヨーから発売されました。1〜3までを解消するベストツールとしてお奨め致します。
弊社対策/新 ver フラッシュについて
現在のフラッシュでも1〜3の対策で解決できますが、より簡単に便利にお使いいただけるよう、弊社では新 ver フラッシュを開発いたしました。
上記1〜3の順に新 ver フラッシュの改善機能をご案内いたします。
- シャッターチャンスを知らせる点滅ランプ搭載。ランプ点滅後にシャッターを切れば常時同じ明度での撮影が可能になります。
- アルカリ電池、ニッケル充電池その他を問わず、電圧制御回路とチャージ時間短縮回路を搭載。電池の種別を問わない上、シャッター間隔も短縮できます。
- ニッケル充電池が“メモリー効果”を起こしたり、アルカリ電池が消耗するとチャージランプが点滅するまで時間を要します。ニッケル電池の場合は“放電機等で放電する”“充電池セットeneloop”に替える、アルカリ電池の場合は“買い替える”ことをおすすめいたします。
本機装着デジカメセットについて
2003年からの弊社発売の全機種に新 ver フラッシュを装着しております。
(蛍光ライト・LEDライト・ミノルタDIMAGE シリーズ除)
本機装着ユーザーサポートについて
2002年弊社 ver の全機種に新 ver フラッシュの有料装着サポートをいたします
(蛍光ライト・LEDライト・ミノルタDIMAGE シリーズ除)